理事長挨拶

平成二十八年度より、京法衣事業協同組合の第三代理事長に就任いたしました松久敏行でございます。
当組合は、京都で培われた伝統産業の技法・材料等で法衣の製造販売を生業とする五十三社で構成され、その安心と信頼の証として地域団体商標「京法衣」の取得を目指しております。
おかげさまで、日頃より全国の各御本山、寺院様にお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。この場をお借りして御礼申し上げます。
2018年(平成三十年)には、組合発足10周年を迎えることとなります。加入組合員の協力ならびに賛助会員様をはじめとする幾多の御支援を賜りましたこと、深く感謝申し上げます。
組合発足当初より取り組んでまいりました「法衣商史」、その編纂も大詰めとなり、当組合創設に御尽力された故・大西純司初代理事長に献じられる日も間近に迫りました。
新しい節目にあたっての私どもの目標は、先人の築いた道のりを省み、老舗の誇りと技術を将来に向かう次の世代につなげること。それは、京都の伝統産業の発展はもちろんのこと、これまで以上に全国のお寺様により良いお品をお届けすることであり、ひいては檀家様、信者様の地域発展につながるであろうと自負しております。
組合員各々が企業人として、また協同組合員であるという自覚をもって、この社会的使命を果たすべく、一歩ずつ前進していく覚悟でございます。その確信のもとに、組合所属各法衣店のさらなる発展につながる事業の提案と実行、的確な情報発信に取り組み、いっそうの活性化を図りたいと存じます。
どうぞ皆様におかれましては、今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

京法衣事業協同組合
理事長 松久敏行